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常磐線ハドソン壮行 撮影1967年9月30日・10月1日

14時15分「C62を送る会」は神主さんを招いて修祓式、玉串奉典など厳かな
神事で執り行われた.一同神妙に畏まる.
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「C62を送る会」はC6210が主役.前面煙室扉の下のステップのようなところに「さようなら」の文字がモールと共に掲げられた.かつて列車番号を前面に表示するために設けられたこの台(数日間試用して実用化せず)が最後にようやく役に立つ. C6210は平区では最若番機で平区残存機では唯一の日立製.東北本線、常磐線で活躍し、かつて「はつかり」牽引の実績もあるが、なぜか「ゆうづる」牽引の機会は少なかったようだ.22、37号機とともに手動逆転機に改造されている.
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14時25分頃、雨が激しくなり神主さんには傘がかけられ、参加者はテントの下に.
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14時30分頃、式典の最中にラウンドハウスに入っていたC6237が糸崎へ出発するために転車台に載る.名残り惜しそうに今までの仲間を見渡しているようだ.スケジュールに組んだような絶妙のタイミング.
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17時00分頃、雨が土砂降りになり暗くなってしまった中、226列車が少し遅れて平駅に到着.仙台-原ノ町間で202列車「第1みちのく」牽引のC6222が段落ちで原ノ町から牽引してきた. こちらはリース風の「さよなら」マーク付き.
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10月1日午前1時57分、上り210列車「第1十和田」がそぼ降る雨の中、平駅に到着.すでに日付が変わり電化完成、ダイヤ改正当日なのだが、驚くべき事に、最後の営業旅客列車として原ノ町からC6249が単機牽引して来た.
これが常磐線ハドソン最期の姿. p

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