43-10-1 やまばと1号故障 |
1968(昭和43)年10月1日.いわゆるヨン・サン・トーの国鉄大改正で、東北本線青森電化をはじめ、全国的に電化複線化などで新しい列車が多数誕生.奥羽本線も福島-山形間の(直流→)交流化により、山形-上野(東京)間に2往復の485系電車特急「やまばと」が運転されるようになった. 初日は処女列車上り「やまばと1号」が山形駅で華やかな式典に送られて出発したものの、まだ駅構内でギア故障による立ち往生! 詳細は失念したが、結局修理はかなわず、全区間機関車牽引で上野まで運転された. 山形-福島はED78またはEF71(重連?)、福島-黒磯はED75が牽引したはずだ.黒磯からはEF5858がその役を担って17時過ぎにやっと上野駅に到着している. 不思議なことにダイヤ改正当日で、しかも日中堂々奥羽本線・東北本線と走行してきたのにも関わらず、その記録は雑誌上では発表されず、私の上野駅での写真も露出不足だったせいか採用されなかった. 満足に焼き付けもできなかった薄いネガを、何とかレタッチで見られるような画像に補正することができたが、あらためて見ていくと、いくつかの疑問が浮上した. 地平ホームからEF5858+485系の到着を見て、高架の8番線に駆けつける.485系のパンタは降下している. 連結面はもっと良く撮っておけば良かった. 正面から.このEF58は電暖未改造だ. EF58を解放.テレビカメラのライトが当たる. 疑問その1 機関車が牽引してきたのに何故ブレーキホースが取り付けられていないのか?ちょっと判りにくいが、2番目の写真でもブレーキ管は繋がれていないようだ.ということは機関車のブレーキだけで走ってきた?! 疑問その2 485系のパンタが全部(だったと思う)降下していて、車内のサービス電源はどうしていたのだろう?↑の写真ではスカート右側のジャンパ線?カバーが開いているようだが、それに対応するものがEF58側には無い. 判る方は教えてください. 列車はEF5858を機回しして付け替え、回送されて行った. そういえばこの8番線ホームは37年後の現在、毎夕ホームライナーで489系国鉄色のボンネット車が停車しているホームだ.今のクハ489も連結器が出ているし! |