"気まぐれpicture" 032 (2005.1.29)

D51498+N.I.O.E.

1988年12月23日、夕刻の上野駅を来日中のN.I.O.E.(Nostalgic Istanbul Orient Express) 編成が最後のツアーとして上越・北陸経由で大阪へと旅だった.先頭に立つのは見事復活なったD51498. ピカピカのボディにゴールドの装飾、これまたピカピカのEF5861を従えて大宮までの僅かな区間だが、夕陽に照らされた堂々としたその走りは、かつて羽越本線で貨物列車を牽いていた姿とはまた違った第2の人生のスタートに相応しいものだった. 趣味的に見ても、未だかつてこれほど豪華な編成が日本国内の鉄路を走ったことは無い.
とまあ、イントロはこんなもんだが当時は真面目に鉄道写真を撮っておらず、「ハレー彗星みたいなもんだから見ておくべ」的に借り物のカメラを持って沿線へ繰り出した.しかしよくもまあ集まった(冬休みだろうけどまだ23日は祭日ではなかった)というぐらいの人人人人! 少なくとも都内区間は沿線で人垣が切れることはなかったと思う.
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まずは日暮里で推回を撮る.こちらのホームもそうだが歩道橋の上もすごい数の人達.上野駅高架ホームへ入線するので常磐線寄りの上り線を通る.他の列車に被られないことを祈るばかり.

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後からホイッスルと汽笛の絶気合図が聞こえてやって来た.常磐線の103系が被った!

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夕陽を浴びて濃紺の客車が映えるけれど影が多くてまだらになりそう.

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EF5861が本当の牽引機で大宮からは長岡まで単独で(EF64の補機は付く)闇の中を牽引する.

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八高線の鉄道100年イベント以来だから16年ぶりにD51498と再会.久しぶり、祝復活!

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常磐線103系は当時まだ10両編成だったのでホームの上野寄りにいた人は助かったようだ. カランカランというロッドの音を聞くのも久しぶり.

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どこも一杯で本ちゃん列車を撮る場所が見つからない!東十条で迷っているウチに列車が来る時間になってしまった. しかも日が陰って暗く、開放3.5のレンズと実質50のKRでは無理、しかも最悪の場所で人の肩越しではうまく撮れるはずがない.

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この写真を見れば東十条駅のホームで撮れたじゃない!この後忘れていてこのフィルムを現像したのは10ヶ月後、という最悪のお粗末様でした.発色その他いまひとつなのはその所為かと.(許認)

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