磐越東線のD60 |
電化前の常磐線(平以北)の撮影は、次々とC62牽引の夜行急行特急が上ってくる夜明けが勝負.その後日中は上下急行「みちのく」とローカル列車牽引のハドソン兄弟を狙うことになる.
もうひとつの選択肢に平から郡山へ向かう磐越東線のD60の撮影の道もあった.夏井川渓谷に沿った絶景区間が魅力なのだが、ここは歩く歩く.高校生の若さとはいえ、前夜は徹夜で撮影.
時期は真夏だから(常磐線の上り夜行列車群は真夏しか撮影できない)暑さもしんどいし、煙も期待できない.煙については重油併撚のためもともと少な目だ.
機関車はD60で魅力的かと思いきや、本副ともシールドビームの前灯が興味を殺がれるし、個人的には本体とアンバランスな従台車やプレートの"6"の数字が気に入らなかった. とは言っても、そのまま帰るのも馬鹿らしいので、あまり歩かずとも撮影できる小川郷まで出かけた.しかしやる気の無さが通じたのか96の補機は中止、きったないD60は来るは、案の定煙は無いは、体調は壊すはで散々な思い出となった. それでも久方ぶりに蒸機が運転される磐越東線にちなみ当時の写真をご覧いただけるのだから、撮った甲斐があったというべきか.本編で扱うテーマとは思うが、点数が少ないのと内容的に満足できる質ではないのでこちらで公開. (撮影:特記以外1967.8) 夕陽を浴びた美しい姿をカラーで撮っていた.冬姿はスノープラウと皿形クルクルパー付き.1967.2 |