惜別碧色103系 |
1967年12月、上野駅から東北北海道へと向かう旅路を見送ってくれたのが、登場したばかりの常磐線の碧色(エメラルドグリーン)の103系だった.その後沿線に移り住んだこともあり現在までの40年近くをお世話になってきた.しかしその姿ももう見ることができなくなる.
本来の用途とは異なった時速100km/hでの連続高速運転で、はじけ飛ぶのではないか、と思うようなモーターの悲鳴.
ブレーキがスムースにシンクロしなかった在来線最長の15両編成など過酷な使用により車両の痛みは激しかった.脱線するか!
と乗車していて不安になるような振動や揺れ、ごそっと脱落した側面の塗装膜など見るに耐えなかった最期の姿も、いつか懐かしく思い出すようになるのだろう.
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