キハ710系列、キハ710型(711/712/713)は北海道の三井芦別鉄道廃止に伴い1972年に譲渡されてきた1958年製セミクロスシート車両.
キハ714型(714)は1953年製、キハ715型(715)は1956年製で夕張鉄道廃止(1975年)による譲渡車.5両とも新潟鉄工所製20m 湘南型スタイル両運転台車のほぼ同形態同仕様車で、鹿島鉄道の主力として活躍していた.
しかし新型KR500型の増備と扉配置がワンマン化に適さなかったため、1両(キハ714)を残し1993年までに廃車解体されてしまった.残ったキハ714は側板貼り替えと雨樋取り付け、運転士側乗務員室ドア増設、冷改など施し、非ワンマン車として朝の通学列車などに使われ現役である.その両サイドには既に期限は過ぎていると思われるが、大きな広告が目をひく.
現在こそキハ430、600型の運用が多く見られるが、当時はほとんどの列車運用をこの5両でまかなっていて他車の出番は少なかった.
DD901は1955年製日本車輛製の試作ディーゼル機関車で、一時国鉄線でDD42として走っていたこともある.1958年より常総筑波鉄道(→関東鉄道)常総線で活躍し、1974年からは鉾田線(→鹿島鉄道)に転じてタンカートレインなどを牽引していた.
1987年に国鉄DD13の入線で引退廃車.現在は常陸小川駅構内で保存されている.あのカランカランというロッドの響きが懐かしい.ちなみにこの機関車はDD900型901号機(でーでー・きゅうひゃくいち)である.
|
八木蒔-桃浦 キハ715 1983 |