電化訓練-完成 撮影1967年8月・10月1日

7月30日に交流20000ボルトが通電されて、試運転訓練運転が開始された.蒸気機関車の前に真っ赤なED75を連結する、いわゆる「電蒸運転」が見られるようになった. この時から架線下でテンダ上へ登ることが禁止されて、石炭のかき寄せ作業ができなくなった.通過となる特急5・6列車以外のすべての列車について途中原ノ町での機関車交換が行われるようになり、機関車運用が大幅に変更されたのだ.
8月20日には書類上で電化が完成して、約半数の列車が電気機関車の単独運転になってしまったが、上り6列車「ゆうづる」など寝台列車を含む残りの列車が蒸機単独牽引で、正式電化営業開始の9月30日まで運転されている.

ED755+C6249牽引の201列車「第2みちのく」平駅.
p

ED754+D51の旅客列車.D51は通常旅客列車は牽引しない.
p

新車ED75117+D51の貨物列車. p

ED7589単独牽引の下り5列車「ゆうづる」.後続の207列車「第3十和田」はC6249牽引. p

ところが電気運転も順調に行われていた9月初旬の集中豪雨で、電化用に新たに建設されたトンネル新線区間が一部崩壊!急遽旧線に切り替えて運転される、というニュースが流れた. このことはすべての列車が再び蒸機運転になり、一部架線の無い区間も走るということを意味し、不謹慎にも災害だというのに胸が躍ったものだ.残念ながら高校生がすぐに飛んで行けるわけもなく、数日後には復旧して電化スケジュールに影響することも無かった.
(next) (top)

logo