夜の平機関区 撮影1967年7-8月 深夜の平機関区は多忙だ.常磐線を青森へ次々と向かう夜行列車の先頭に立つC62を送り出さなければならないからだ.D51牽引の貨物列車の本数も少なくないので現場は戦場のような忙しさだったはずだ. 2回ほどその現場にお邪魔させて頂いて撮影したが、記憶に残るのは忙しさというよりは静寂さだ.構内のそこかしこに佇む大型蒸機の息吹きや心臓の鼓動のようなコンプレッサーの音は覚えているが、移動する機関車の印象がまるで無い. それが大型蒸機の貫禄というものなのだろうか. 5列車「ゆうづる」牽引のC6248は後続の207列車「第3十和田」牽引のC6224と重連で出区するのでその状態で給炭中. 給炭台から待機線に移動 待機線で最後の点検 |