1980年代の中国DL[3]外国製ディーゼル機関車 ND5
p

p
初期ロットのコバルトグリーン塗装車.北京豊台付近.1986.5

p
後期ロットの窓が大きいダークグリーン車.ターミネーターかエイリアンのような顔つき.北京豊台西操車場.1986.5

p
京秦線を走る長大編成の石炭列車.中間補機が立体にかかってしまい見えないのが残念.1986.5

p
中間補機は逆向きに連結.はるか彼方の本務機とは無線による総括制御かどうかは不明.1986.5

p
京包線で.この列車にも中間補機が連結されている.1988.9

ND5はご覧の通りのアメリカ型機関車.北米大陸で使われている電気式GE製機関車そのもので、同じく広大な大地を走る中国の鉄道にはピッタリです.
GE(=General Electric)社製C36-7型で1984年と86年になんと422両も輸入されています.(C36-7型は1978年から全部で599両が製造されていますが、そのうち70%が中国に輸出されたことになります)
1984年輸入の前期ロット221両(0001-0221)はコバルトグリーン塗装で外観は北米仕様とほぼ同じ、1986年輸入の後期ロット(0222-0422)はダークグリーン塗装で 運転台側ボンネットの高さが低く、そのぶん前面窓が大きくなっています.
軸配置C-C、エンジンGE7FDL-16 (3500ps) 、全長19.9m、重量138t、最高速度118km/h.
当初は大同-秦皇島での石炭輸送、南京周辺での貨物輸送に使われていたようですが、現在は全国各地に散らばり、旅客列車も牽引の姿も目撃されています.
1986年5月、京秦線(北京-秦皇島)で出会った超長大な石炭列車は2機のND5型が先頭と中間に連結され、牽かれる石炭車は140両くらい、自重を含めて1両100tとすれば1万4000t、全長2kmあまり!こんな列車が2本続行で積出港の秦皇島へ向かって行きました.やはりスケールが桁違いですね.

1980年代に業務も含めて何回か訪中しました.撮影の場合はもちろん蒸気機関車が主目的でしたが、当時すでにディーゼル機関車の台頭も著しく、狙った訳でもないのにポジには多数のその姿が焼き付けられていました. 撮影以来20年が経過して中国も蒸気機関車はほぼ消え去り、ディーゼル機関車も世代交代されているようです.そこで当時を思い起こしてサイトのコンテンツとしてディーゼル機をまとめてみることにしました.幸いにして当時現役だったディーゼル機関車の主立ったものは撮影していたようなので、取り敢えずブログにアップしながら少しずつスキャンして行きました. 結果的に中国製、外国製併せて13型式を取り上げることができました.抜けたのは入換用の数形式です.人から画像を借りて揃えることも考えましたが、自分で撮影した写真を公開することに意義があると考え、あえて13型式で行くことにしました.
外国の鉄道や車両というとどうしても親しみが湧かないせいか、雑誌などではなかなか取り上げられません.しかし趣味的によく見れば味わい深い車両ばかり.その運用方法も面白いものがあります.今回はあらためて自分がその車両に接した気持ちで2度目のフレーミング(=トリミング)にこだわってみました. 少しは興味を持って頂けましたでしょうか?

END (2006.3.3)

 こちらもご覧下さいブログ
lupeclick it
RailSearch
s top top