1980年代の中国DL[3]外国製ディーゼル機関車 NY6
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京広線石家荘駅、太原から北京まで乗車した直快列車を牽引したNY60002号機.1984.5

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西ドイツ、ヘンシェル社のメーカーズプレート.

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全長23.6mは長い! 早朝散歩で北京機関区構外だと思われる道路から撮影、しかし職員に怒られてしまいました.1984.5

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北京駅で北京型列車と並ぶ.上の写真とはエアホースの本数が違います.1988.5

液体式のNY6は1966年に試験的に4両輸入されたNY5型(写真無し)をベースに若干の仕様変更の上、1972年からNY7型と共に導入された液体式の強力な旅客用機関車です.
3形式とも西ドイツ(当時)ヘンシェル社製で、プロトタイプはソ連国鉄のTG400型ということになっています.上方が内側に絞られている特徴ある車体断面は、実はヨーロッパの標準鉄道規格に準じているからで、車両限界の大きい中国の鉄道では必要の無いものです.デザイン的にはvery good なんですが.
軸配置C-C、エンジン 2×メルセデスベンツMB 16 V 652型(2×2200ps/1500r.p.m.)、全長23.6m、重量138t.最高速度120km/hとなっています.
最高速度はNY5型の160km/hからギアレシオを変更してダウンしていますが、これは建前らしく最初の写真の列車は京広線上で実に150km/h 以上(キロポストによる実測)で快走していました.さすがのベンツパワーです.同じ標準ゲージのヨーロッパでは普通のスピードなんですが.
北京機関区に0001-0010まで全10両が所属.京濾線、京広線など南部方面平坦線への旅客運用に付いていたはずですが、最近の目撃例は無いようです.すでにリタイアしている可能性が大です.

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