1980年代の中国DL[1]中国製液体式ディーゼル機関車 東方紅1型 DFH1
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北京駅に隣接する北京機関区での瀋陽機関区所属4259号機他.通常は背合わせ重連で運用します.1984.5

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北京駅上楼時計台横から撮影した瀋陽方面からの列車到着シーン.バックの建物は改修中の北京城東南角楼です.1984.5

東方紅は中国国産の液体式DLシリーズの型式名で、アルファベット表記のDFHDONG FANG HONG、東方紅の中国語ピン音(ローマ字)を表します.["東方紅"は中国共産党や毛沢東を讃える歌曲のタイトルで、文革時には国歌としても使われたことがあります.1970年に打ち上げられた中国初の人工衛星にも命名され、東方紅のメロディーを発信しながら地球を周回しました.]

東方紅1型(DFH1)は1958年から青島工場でソ連製のNY1型をプロトタイプに製造された片運転台式の液体式ディーゼル機関車です. 軸配置B-B、エンジン12175Z型×2(900ps/1500r.p.m.×2)、全長18m、重量84t、最高速度140km/h. 100両あまりが製造されて東北地区で使われ、瀋陽方面からの列車を牽いて北京駅へも乗り入れていました.1984年に私が乗車した北京-瀋陽間の夜行特快列車の牽引機もこれでした.日本のDD50型やJR貨物のDF200型にも似た親しみやすいスタイルです.
見た限りではすべて背中合わせの重連での使用でしたが、永久連結ではなく単独でも使用できます.
最近は目撃例も無いのですでに引退しているものと思われます.

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