1980年代の中国DL[1]中国製液体式ディーゼル機関車 東方紅3型 DFH3
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北京機関区での瀋陽機関区所属0072号機です.1984.5

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この写真は哈爾浜の北、80kmほどの綏化駅です.1年半前に来たときにはこの駅で人民型蒸機に付換えたので期待して待っていると、そのまま発車時刻になってしまい慌てて客車に戻りました.1986.4

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哈爾浜郊外の京哈線王崗駅付近です. 以下2点も同じ.1984.10

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東方紅3型(DFH3)は1972年から10数年に渡り量産され、全部で268両も作られました.
軸配置B-B、液体式、エンジン12 180ZL型×2(1000ps/1500r.p.m.×2)、全長18.55m、重量84t.最高速度120km/hです.スペック的には日本のDD51と大差無いですが、1両50tほどの客車20両近くを牽いて結構なスピードで走ります. ビールで有名な青島工場製、片運転台の東方紅1型の改良型ですが、出力アップで単機牽引が基本になったので両運転台に改められています.この2枚窓の正面スタイルはEF58のコピーではないか?なんて言う人もいますが、私は賛同しかねます. どう思います?
東北地区ほぼ全域で使われていましたが、瀋陽機関区所属機は北京や徐州方面まで南下する運用も確認されています. 私も何回もこれの牽く列車にはお世話になっていますが、見てくれが今ひとつ好みに合わないこともあって、積極的に撮影はしていません.
現在は電気式の東風シリーズが増備されていますが、1970-80年代の東北地区にはなぜか(寒さに強い?)液体式の東方紅シリーズが入換用、旅客用に集中配置されていました.東方紅3型は人民型(RM)や勝利6型(SL6)蒸気機関車牽引の旅客列車運用を次々に置き換えて無煙化した(にっくき)立て役者といえます.
よく見ると車両によって側面の窓、通風窓が違ってみえます.個体差なのか窓の開け方によるものか、どうでしょう.
すでに第一線を電気機関車や電気式ディーゼルに譲り、ローカル、小運転や専用線で使われているようです.

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