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日高本線の第2回目は様似峠から一転して起点の苫小牧の隣駅、勇払駅のシーン.隣と言っても13.1kmもあるから
すぐそばという訳ではない.この区間には失敗に終わったといわれる"苫東開発"の地域があり、大規模な貨物ター
ミナル、操車場など車窓からもその一端をうかがい知ることができた.その地域を過ぎると勇払原野の中を道路と
並行してただひたすら一直線に走る単調な道となる.数キロ北にはあの室蘭本線沼ノ端の雄大な光景が広がるが、
こちらはそれを捉えるための高台もなく、伸びきった葦などに阻まれて線路際以外写真撮影も厳しい.
苫小牧-静内間は日中走る貨物列車が1往復しかなく、大変効率が悪いのでわざわざ勇払で撮影する人間も少なかっ
たと思う.リスク覚悟であえてその撮影に挑んだのだが、そこに思わぬ伏兵が現れたのである.今回は本来のC11
が主役でもなくC11207の写真も無いが別の面の日高線をご覧頂きたい.撮影は特記以外は1970(昭和45)年3月.
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