A lot of old timer engines were able to be seen at HUNOSA coal mine near Oviedo Spain. 1976
或る機関車 スペイン、オビエドの炭砿で働く古典ロコ [2 ]
前回の [1] 030-2413 に続いて同じくOviedoオビエド周辺の炭砿で活躍していた古典ロコ達を紹介しよう.
良質な石炭が豊富に埋蔵されているこの地では1800年代後半から1900年代前半にかけて、世界の列強国の財閥達が競って炭砿を掘削した. その石炭は30kmほど離れたビスケー湾に面したGijonヒホン港から船で各地へ運び出される.ヒホンまでのメインルートは後にRENFE=スペイン国鉄となる路線(1674mmゲージ)だが標準ゲージやメーターゲージの私鉄路線も存在した.また各炭鉱で使われた鉄道は何の統一もなく、 それぞれがてんでバラバラに作ったため実に多くの種類のゲージが存在することになってしまった.1674mm、1435mm、1000mm、800mm、750(762)mm、650mm、600mm、550mmなどが確認されている. オビエド郊外の炭砿地帯にはそれらの線路が輻輳して敷かれ、ある時は平面クロス、またある時は3線〜4線軌道となって入り乱れ、 使われた機関車もドイツ、イギリス、アメリカ、スペイン製など、さながらバラエティさを競い合うような賑わいだった.その後各炭鉱はHUNOSA(Hulleras del Norte Spain Asturias=スペイン・アストゥリアス県北部炭砿会社)という国策会社として統一されたが、鉄道規格は統一されることなくそのままの形で残っていたのである.
撮影した1976年9月の時点ではディーゼル機関車も多く使われていて現役の古典ロコはそれほど多くはなかったのだが、各所で廃車体や保存というかそのまま留置されている姿を多く見ることが出来た.他にも多くの炭砿や工場で活躍する古典ロコ達が居たのだが、 スペイン北部という地域の問題や当時はフランコ政権が死亡により倒壊した直後で政情が多少不安定だった、ということもあり撮影制限が厳しくて実際liveの機関車を目の前にしながら撮影できなかったことが何度もあった.
※古典ロコと謳ってますが今回のは1900年代前半のものが多く、1940年代製のものもあります.まあ古い機関車ということでご容赦下さい.
※各機関車のデータについてはD51や9600でもご協力を頂いている光さんにご教示頂きました.ありがとうございます.
※保存機データは LOCOMOTORAS DE VAPOR PRESERVADAS EN ESPANAサイト他を参考にしています.
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Minas de Santa Ana サンタアナ炭砿には1435mmスタンダード・ゲージと650mmナロー・ゲージの2種の専用線が存在する.
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