1980年代の中国DL[2]中国製電気式ディーゼル機関車 東風3 DF3
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私が唯一撮影した東風3型.京滬線無錫駅で出会ったこの上局濾段(上海機関区)所属の0058号機「周恩来号」の美しい姿です.一緒に居られた伊藤東作さんが、若き日の周恩来先生の姿に接し感激されていたのが印象的でした.1983.5
北京豊台機関区所属の「毛沢東号(東風4型)」、哈爾浜機関区の「朱徳号(前進型)」(いずれも1983年当時)とともに中国国鉄三大栄光機関車で各機関区の代表機として前面にレリーフを掲げ、美しく磨き上げられています. この3枚窓の前面はなかなか良いデザインだと思います.
現在の「周恩来号」は後々継機の東風11型へと受け継がれているようです.

東風3型(DF3)は1972年から大連工場で176両製作された片運転台式の電気式ディーゼル機関車です.1958年から作られていた東風型=東風(1)型DF(1)の旅客型で形態(東風型の一次ロットは正面2枚窓)も諸元もほぼ同じですが、ギアレシオを変えて最高速度が100→120km/hとアップされています.オリジナルはソ連(当時)のTE3型ですがよく似ています. 片運転台は使いづらく見えますが、客車とは幌を繋げてコミュニケーションが取られ、列車として一体化します.出力不足の場合は背合わせ重連にすれば東風4型なみの出力です.
軸配置C-C、エンジン10E207型(1800ps/850r.p.m.)、全長16.14m、重量125t.
東風型と併せて1000両以上が存在しましたが、主に中国南部で使われていたようで、私が初めて訪中した1983年当時はすでに後継機の東風4型(DF4)が登場していたこともあってじっくり見た記憶がありません.

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