【安楽鉄道趣味】轍楽之路 Weblog by 寺田牧夫
轍楽之路(てつがくのみち)主宰の寺田牧夫(田駄雄作)が鉄道趣味、旅、写真の話題を中心に私の興味あるジャンルの話や諸事彩々、私のお気楽に写真とともに、脈絡もなく、気ままに、無責任に綴りおきます. 話のタネや酒の肴としておひつまぶしにお付き合い下さい.  同調、訂正、苦情、提案、罵倒などのコメントや掲示板への書き込みお待ちしています. (1ページに最新5つの記事が表示されます.Archives、カレンダーから過去の記事もご覧下さい.) ※各画像への直リンクや営利非営利とも2次使用はご遠慮下さい.(発見された場合はご通報をお願いします)※
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No.204 80年代中国DL[10]
第10回はNY7です.

NY6 と同じく1972年から導入された西ドイツ(当時)ヘンシェル社製、液体式の旅客用機関車で車体自体は全く同じ、機番もNY6が0001-0010なのに対し、0011-0030と連番です.ではどこが違うのかというとエンジンがベンツ製からマン製、いわゆるMAN POWERに変わっています.出力はこちらの方が大きくて、一基あたり2500ps.機関車としては5000psのビッグパワーです.
最終的にNY6が10両、NY7が20両が輸入されています.(さらに試作車のNY5が4両) 西ドイツが何故共産圏の中国に優秀な機関車を輸出したか、何故エンジンを2社に分けたかというのは西ドイツ国内の政治的な問題が絡んでくるでしょうし、1967年に発足の欧州共同体ECの影響も大きいと思います.中国への機関車輸出(援助)は政治抜きにしては語れない部分があるでしょうね.
ヘンシェル機は使用開始から数年間は使いこなせず、故障休車機が多かった時代もあると聞いています.1984年に北京機関区を訪問したときには、庫の中に多数の西ドイツと書いてある未開封の木箱が積んでありましたが修理部品だったのでしょうか.

軸配置C-C、エンジン 2×マンMAN12 V 956型(2×2500ps/1500r.p.m.)、全長23.6m、重量138t.最高速度120km/h以上となっています.エンジンの型式を見るとNY6は16気筒、NY7は12気筒のようですね.

同じ京局京段(北京機関区)に所属はしていても6型とは共通運用ではなく、7型の方はもっぱら大同、包頭方面の京包線で活躍していました.京包線では北京郊外の万里の長城観光で有名な八達嶺の急勾配を越えるため、全部の列車がNY7同士、または北京型と重連を組んで33‰に挑む迫力シーンが見られました.
下の写真は1988年9月北京駅、包頭行きの直快列車牽引のNY7重連です.大同国際蒸気機関車大会に出席するためにこの列車に乗車しました.

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2両併せて10000馬力で八達嶺の33‰に挑みますが、速度は30km/hほどまで落ちてしまいます.はたして全力を出し切っていたのかは疑問です.この列車を外から見ていると過給器(ターボチャージャー)のキーンというつんざくような高音が凄まじく、脳天に響きます.撮影1984年10月.

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1984年5月、北京型と重連で八達嶺を越える姿です.全長16.3mの北京型に較べて親子のようなNY7は客車とほぼ同じ23.6mの全長を持ちます.これでも北京型の方が本務機で、次のスイッチバックの青龍橋駅では北京型が編成反対側に付き、NY7は切り離されます.

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NY7は数年前までモスクワ、モンゴル方面への国際列車のモンゴル国境二連までの区間をロングランしていましたが、現在は置き換えられたということです.長年国際列車を牽引、ということはそれだけパワーと信頼性があったんですね.
残念なのはいつもピカピカに磨かれていたNY6に較べてNY7は塗装面の痛みの多いクルマが多く、侘びしい気がしました.同じ機関区なのにどういうことでしたか.

北京駅では不正乗車防止のため入場券による入場を厳しく制限していました.撮影のためだけの入場は難しく、列車に乗車の場合でも外国人の場合は、出発ギリギリに案内されるためのんびり撮影している時間が無くて大変でした.改札口はホーム毎にあるために隣のホームから撮影、というのもまず不可能、日本国内で自由に撮影するのとはだいぶ勝手が違いました.

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2006/02/01 AM 02:18:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | [80年代の中国DL]










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