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東京スカイツリー から見えた鉄道風景 CLIMB HIGH
Railroad scenery viewed from Tokyo Sky Tree
撮影:2012.8.22 寺田牧夫(田駄雄作)
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開業して3ヶ月目の8月22日,朝8時〜12時30分頃まで。東京スカイツリーの天望デッキ(350m)と天望回廊(450m)で初めて撮影しました。
建設中の約3年間,あちこちからカメラを向けていましたが、スカイツリーの展望台からその撮影地を見ることができる日を心待ちにしていましたので,感無量です。そして空中からの景観は想像以上のものだったのです。ぜひその感動をご一緒に感じて頂けたらと思います。 今回は50点を撮影順に1ファイルに並べています。撮影方向はあちこち飛びますし、同じ場所も何回も出てきますので,一緒に撮影して回っている気分になって頂けたらと思います。
高いところが苦手の方は自己責任にてご覧ください。

1.朝8時,一番で350mの天望デッキに登ると,ちょうど8時浅草発の「スペーシア」が出発してきました。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


2.おなじみの源森橋の横を通過してます。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


3.回廊を回ります。ここは何処の駅でしょう。
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JR総武本線、錦糸町駅。


4.さあここは?。太い川は荒川ですね。
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京成押上線八広駅。


5.真下を見下ろせば,いつもおなじみの押上の踏切でした。
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東武スカイツリーライン,とうきょうスカイツリー-曳舟間。


6.とりあえず一周しておおよその方向感覚は判ったつもりです。あらためて隅田川鉄橋のアップです。
この鉄橋はこれから何回も出てきます。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


7.遠くに目を凝らせば,いつもバックにツリーを入れて撮ることの多い,田端。王子方面が見渡せます。
京浜東北線田端駅付近にE5系「はやぶさ』の姿が。正面右のビルが王子北とぴあです。
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東北新幹線、上野-大宮間。


8.東北新幹線,写真ではそこそこに写っていますが,肉眼では形式を見分けるどころか、走っている姿を確認するのも容易ではありません。
田端,上中里付近でE4系Maxの(8X2=)16連同士が行き違っています。中間の運転台も見えて面白い画になりました。
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東北新幹線、上野-大宮間。


9.浅草の鉄橋の後方には浅草寺本堂、五重塔,花やしきなどが広がっています。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


10.さらに広角側に引くと,以前上階のレストランから撮影した浅草ビューホテルや浅草の街が見渡せます。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


11.隅田川の鉄橋を渡ると東武線は北十間川に沿って走ります。上の枕橋,その下の源森橋はスカイツリー撮影の名所です。はっと気付けばスカイツリーの影が隅田川に向かって伸びていました。まさに順光の証ですが、背後に雲が流れていて、影も明暗を繰り返しています。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


12.遠方に目をやれば,国会議事堂がビルの谷間に見えました。高さ65.45mで建築物として日本一の高さを誇った時代もあります。
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13.似たような絵が前の方にありましたが・・・。鉄橋上にはシーサス・クロッシングがあります。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


14.滞在1時間。9時発のスペーシアがほぼ90°ターンの急カーブで浅草駅から出てきました。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


15.北十間川に沿って,かつての業平橋駅に向かいます。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


16.隅田川の河口の方角です。レインボウ・ブリッジも見えます。
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17.JR総武線の鉄橋です。昨年,鉄橋後の隅田川テラスから113系最後の回送電車を撮影しました。
銀色の電車は周囲に溶け込んでしまって,電車が来るタイミングが非常に判りづらいです。
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JR総武本線,両国-浅草橋間。


18.東京タワーに敬意を表して。こちらは350mなのでほぼ同じ高さです。少々太陽に雲がかかってしまいました。
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19.天望回廊(450m)に登ってきました。100mの差は如何ほどでしょうか? こちらは窓さんの間隔が狭いので多少撮りづらいです。
まず田端,王子方面を見てみました。新幹線の基地と田端運転所,尾久車両センターと都心にこれだけの鉄道用地が存在するのは大迫力です。日本中探してもこれだけの線路が一画面に収まるアングルは無いかと思います。車両が少ないのは残念ではありますが。
左下にまもなく引退の新幹線E1系。右の尾久駅手前に電車が居ますが形式は判りません。
本当は「カシオペア」「北斗星」を撮影したかったのですが、通過時間の頃は雲がかかっていて,列車を全く確認できず断念しました。こうして見ると完全に晴れていれば撮れそうですよね。三脚とサンニッパを使わせて頂ければ撮れると思います。 p
JR東北新幹線。宇都宮線(東北本線)。


20.浅草を見下ろします。100m違うだけでこれだけ違うんですね。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


21.真下のとうきょうスカイツリー駅ホームを見下ろします。あのホームからはずいぶん見上げて撮りましたね。 めずらしく4両の350系が来ました。
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東武スカイツリーライン,とうきょうスカイツリー駅。


22.10時のスペーシアを撮りますが,浅草上空は曇ってしまいました。スペーシアのところだけ陽が当たってます。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


23.ズームを回して編成全体を入れます。ガラスにカメラを密着できないのと,被写体を追うあまりにガラスとの角度がきつくなってしまうと、妙に解像力が悪くなってしまいます。ソフトンをかけたみたいです。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


24.アップで追い続けます。枕橋のところです。首都高は慢性渋滞区間です。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


25.源森橋の手前でで200系とすれ違いました。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


26.源森橋のたもとにはいつも屋形船が停泊していて、スカイツリーを撮ると必ず写り込んでしまいました。良い宣伝になったことでしょうね。ちょとコントラストをつけて芸術写真っぽく気取ってみました。
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東武スカイツリーライン,浅草-とうきょうスカイツリー間。


27.曳舟駅から出る亀戸線は8000系2両編成が往復していて,下町の小工場地帯のようなところを走りなかなか良い感じです。今回はこれも楽しみにして来ましたが、迂闊にもあやうく撮り忘れるところでした。
手前が東武スカイツリーラインと東京メトロ半蔵門線。右にクロスするのは京成押上線です。 p
東武亀戸線,曳舟-小村井間。


28.都心方面の展望とはうってかわったような生活感のある家並みです。 p
東武亀戸線,曳舟-小村井間。


29.ここはまだ昭和時代でしょうか。 p
東武亀戸線,曳舟-小村井間。


30.両津勘吉が自転車をこいで来そうな街ですね。 p
東武亀戸線,曳舟-小村井間。


31.回廊を回って都心方面を再び。手前下は350mからも撮ったJR総武線の鉄橋です。左下の国技館と左上の東京タワーをギリギリのフレーミングに収めました。総武線の電車がちゃんと来た瞬間に撮りましたが,小さくてよく判りませんね。 p
JR総武本線,両国-浅草橋間。


32.先ほどの亀戸線を撮影したポイントですが,東京メトロ半蔵門線の8000系が地下に潜ってゆきます。 p
東京メトロ半蔵門線,曳舟-押上間。


33.遠く鐘ケ淵の駅が見えます。バックは荒川です。先日はカーブの先の堤防道路上からスカイツリーvsスペーシアの夜景を撮影しました。 p
東武スカイツリーライン,鐘ケ淵駅。


34.この奇妙奇天烈な建物は「ユートリヤ」すみだ生涯学習センターでプラネタリウムもあります。誰か止めなかったんでしょうか? p
東武スカイツリーライン,曳舟-東向島間。


35.この踏切を上から見るのが3年越しの夢でした。感無量。 p
東武スカイツリーライン,とうきょうスカイツリー-曳舟間。


36.↑のカットのスペーシアをずっとファインダーで追ってゆくと,鐘ケ淵のカーブで上りのスペーシアと行き違いました。 p
東武スカイツリーライン、鐘ケ淵駅。


37.飛行船ツェッペリンNT「スヌーピー号」が現れました。下は北千住駅の高架ホームですが、残念ながらTX,メトロ日比谷線とも来ませんでした。 p
TX,メトロ日比谷線、北千住駅。


38.「スヌーピー号」はスカイツリーの周囲を回って宣伝活動に励んでいました。 p


39.大量のコンテナが並ぶ、隅田川貨物駅です。EF510牽引の列車が停車しています。常磐線方面へ向かう列車は、左方へ一旦構内外れまでバックしてから,右へ転進して南千住駅への短絡線を登ります。
9時40分発のEF81牽引の列車を撮るつもりでしたが,忘れました。
何処で何を何分に撮るか?タイムと移動のスケジュールを立てて行かないと駄目ですね。ちなみに鉄ちゃんらしき方はお見かけしませんでした。というか本格的に撮影の出で立ちの方もあまり見なかったような。 p
JR貨物、隅田川貨物駅。


40.常磐線フレッシュひたち、653系が南千住駅を通過します。速いし,小さいし,普通なら上野から5分弱で来ると思うのですが、8分かかりました。もう少しカメラを下に向けていたはずなのですが。
じっくり構えて待っていると時として人がぶつかってきます。遠方の被写体が瞬時にファインダーから居なくなるので大変です。
貨物駅左側に入換用のDE10が顔を出しました。 p
JR貨物、隅田川貨物駅・JR常磐線、南千住-北千住。


41.再び東武スカイツリーライン。東向島-曳舟間のカーブをスペーシアが回ってきます。今日は「雅」とか「粋」とか「サニーコーラル」だとか、スペーシアの色に関しては写真を見れば判るので,いちいち触れません。どうでもいいです。 p
東武スカイツリーライン、東向島-曳舟間。


42.ここで再び350mの天望デッキに降りてきました。一度降りてしまうと再度450mに登るにはチケット買い直しになりますので,降りるタイミングも難しいです。
スヌーピー号がまだ居ましたので,何とか地上の電車と絡めて撮ろうとアングルを探しました。中央の鉄橋が京成押上線で、手前の八広駅に都営地下鉄の電車がいます。その手前線路を辿って目を下げてくると京急の赤い電車も見えます。
バックは松戸、柏、茨城方面ですが少々もやっていて、筑波山もはっきり見えません。 p
京成押上線、四ツ木-八広-京成曳舟間


43.京成押上線の荒川鉄橋です。このすき間に電車の頭が出た瞬間しかシャッターチャンスはありません。本当は左側の京急電車の後追い狙いで待っていたら,急に都営地下鉄の電車が鉄橋から飛び出してきたので焦りました。 p
京成押上線、八広-四ツ木間


44.押上踏切のすぐ横,京急の赤い電車が眼下の地下線に吸い込まれてゆきます。 p
京成押上線京成曳舟-押上


45.そういえば押上踏切でスペーシア編成全体を押さえていなかったですね。あちらから撮ってる人は1人居るのかな?
スカイツリーは線路の右(上)側にあるようには見えないですね。 p
東武スカイツリーライン,とうきょうスカイツリー-曳舟間。


46.スペーシアが曳舟駅通過中。 p
東武スカイツリーライン,曳舟駅。


47.鐘ケ淵駅のカーブでは,バックに荒川を大きく入れてみました。上りのスペーシアはまだ来ません。 p
東武スカイツリーライン,鐘ケ淵-堀切間。


48.数十秒後に上りが来ました。 p
東武スカイツリーライン,鐘ケ淵-堀切間。


49.下町の住宅街を右へ左へとカーブします。 p
東武スカイツリーライン,鐘ケ淵-東向島間。


50.最後にこの荒川方面の全景を。焦点距離24mm(=36mm)ですので、肉眼では大体このように見えるはずです。
滞在時間約4時間半。人も増えて自由に撮影できませんし、そろそろ疲れてきましたので今日のところはこれで下山して帰宅しました。
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東武スカイツリーライン,曳舟-鐘ケ淵間。京成押上線押上-四ツ木間。

長々とお付き合い頂きありがとうございます。今後スカイツリーへ撮影に行かれる方のご参考になればと思います。
私の写真は300mmまでの暗いズームレンズで、展望台のガラスまで1m以上の距離があるため、 絞り込んだり(f8以下で撮影),角度がつきすぎて解像力がかなり悪くなっている場合があります。遠景のアップについては大胆なトリミングをしていることを、お断りしておきます。
すべて手持ちで撮影しましたが、東京スカイツリーは三脚NGではありません。ただし450mの天望回廊は狭いので混雑時はどうかな?と云う感じでした。できれば小型で高倍率の望遠鏡か双眼鏡があると便利かと思います。そう云えば展望台には付き物の有料双眼鏡がありませんでしたね。
9月になれば学校が始まるので平日は空くかな?と思う人や、土日など関係のない団体さんがどどっと来る可能性があります。ともかく天気が良くなければ始まりませんので,天気予報とにらめっこで即決で行かれることをお薦めします。

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「スカイツリーのできた鉄道風景」
スカイツリー建設中から完成まで,3年間の記録です。


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